NEC

PC-9800シリーズPC-9821シリーズその他

EWS4800とかも欲しいんですが...

PC-8001

言わずと知れたAug-1979出荷開始のμPD780C-1@4MHzのパソコンで、定価は¥168,000 [121ware.com]。 NECの認識としては日本初の本格的なパソコン[1]とのことだが、実際にはSORDのM200シリーズが1977年に発売されているなど、この辺は疑わしいところだ。 この機種のBASICのコマンドやメモリマップ、構成などは[6]が詳しい (NECのマニュアル以外では)。

実はこのページに載っていないPC-8001も持っていて、そちらはI/O拡張ユニットやFDDなども付いている。 こちらは2013-07-07に金で買ったもの。 昔は持っているものをもう一つ買うのは我慢していたのだが、 2013-02-16に大量の珍品を譲っていただいた方に、なぜ複数の同じ計算機を持っているのか聞いたところ、「予備」と仰っていたのに感銘を受け、私も既に所有しているものを拾ったり買ったりすることに抵抗がなくなった。 これは予備用として、正当な理由があって購入したものである。

現状渡しだったが、2013-07-23にレベル変換器を作りRGBモニタを接続したところ、問題なく動作した。 回したりする部分がないのでそんなに壊れる場所がないというのもある。 メモリは32KBで、ROM BASICは初期のVer 1.0だった。
NEC PC-8001 NEC PC-8001 NEC PC-8001 PCB of NEC PC-8001 NEC PC-8001 BASIC Ver 1.0

PC-8001に良く似合うデジタルRGB CRT, NEC JC-1202DH Character Displayというのも後日回収した (3台目のPC-8001と共に)。 このCRT本体にはどこにも書いていないのだが、これはPC-8043とも呼ばれているらしい [121ware.com]。 角型デジタルRGB-DIN8のケーブル(PC-8091K [121ware.com])は持っていなかったため作成し、動作を確認できた。 CRT側のコネクタはヒロセ1600シリーズに形は似ているが、それよりピッチが広い (写真はヒロセのP-1608BAと実際のデジタルRGB端子の比較である)。 この角型RGBコネクタはEIAJ E8M EIAJ rectangular 8 pinと呼ばれていることもあるようだ。 ピンアウト情報はCRT側はこれ [dempa.jp]で、PC-8001側はこちら [tulip-house.ddo.jp]に掲載されていた。 キャラクタディスプレイと銘打っているだけあって、80桁表示も十分読み取れる (ソニーのビデオモニタだとRGB入力でもちょっと辛い)。 ボリュームノブがあるので、音声入力もどこかにアサインされているはずだが・・・
NEC PC-8043/JC-1202DH Character Display back of PC-8043/JC-1202DH HRS P-1608BA vs Digital RGB connector

PC-100 (PC-10030)

借り物? Nov-1983出荷開始の8086-2@7MHzのパソコンで、定価は¥558,000 [121ware.com]
NEC PC-100 personal computer (PC-10030) back of NEC PC-100 personal computer (PC-10030)

CPUは富士通のMBL8086-2で、一応NECのパソコンということになっているのにNECのCPUではない。 なお、同時期のPC-9801MではちゃんとNEC製を使っている。 FDDもTEAC製のFD-55B-06-U (Part No. 19307080-06)だ。 マウスにはDesigned by Microsoftと裏側に印刷されている。 電源スイッチはIBM PCPC ATと同じ、右側面の後ろ側の方に配置されている。

PC-10030は専用のフレームバッファボード(Color board)が設置されている。 このボードは6枚のセラミックのインターポーザー(という呼び方が正しいかは不明)の上に、それぞれ8チップのμPD4164Gが載っている豪華なものだ。 専用のカラーディスプレイPC-KD651はマザーボードのD-sub DE9Mコネクタで接続する (ピンアウト情報)。
NEC PC-100 with portlait display keyboard and mouse of NEC PC-100 The mouse says that it is Designed by Microsoft CPU BOARD of NEC PC-100 (PPPC001H5X) Color and Kanji boards in NEC PC-10030

MS-DOS他のPC-100用ディスクを送っていただき、ソフトウェア環境の復元ができた。 ディスプレイを縦置きにしていると、起動時のエラーメッセージもちゃんとモニタの方向に合わせた表示になる。 このスクリーンショットは2台あるうちの調子の悪い方のPC-100で出るメモリエラーのメッセージ。
NEC PC-100 Memory error message

MS-DOS起動時にハードウェアの構成が表示される。 PC-9801と異なり、キークリック音があって、キーを押す度にビープ音が鳴る (ハードウェアマニュアルによるとメモリスイッチでオフにできるっぽい)。
NEC PC-100 MS-DOS boot screen

N-100 BASICはMS-DOSで動くBASICで、IBM PC (5150)に付属しているのと同じ系統のGW-BASICだ。
NEC N-100 BASIC on PC-100

一部のプログラムは縦方向にディスプレイを設置するのに対応していない。 このように強制的に横表示になり、重いディスプレイの足を付け替える作業が必要になる。
PALETTE.BAS on NEC PC-100

PC-98LT

白黒ラップトップ。 この機械については、画像が多いため特設ページに記載した。

MobileGear MC-P1

MS-DOSで動作する古いタイプのMobileGear. 2013-12-08に戴いた。 ペンで操作するスタイルで、ザウルスのPI-8000あたりにかなり似ている。 キーボードが無いため、(普通には)MS-DOSに降りられないとのこと。
NEC MobileGear MC-P1 lid closed

電池は単三×2本とバックアップ用のCR2032。
bottom of NEC MC-P1

上部には電話線、赤外線、シリアルポートがある。 右側はPCカードスロットのみ。 左側にはDC入力がある。
top left right

起動時にはMS-DOSの起動メッセージが見える。 この機種でMS-DOSを唯一体感できる瞬間。 Vadem 486 BIOS Version 0.05C /6.21というので動いているらしい。 推測だが、6.21はBIOSと同じROMに書いてあるMS-DOSの版数じゃないだろうか。 その後はDOSノートで良く見るSystemSoft CardSoftやMicrosoft Power Managerが組み込まれたりする。
NEC MobileGear MC-P1 booting MS-DOS

Mate MA80T/S-7

PC-98シリーズより後のNECのパソコン製品はどんな感じなんだろう、ということで回収した一品。 出荷は12-DEC-2000 [121ware.com]。 まず拾うときに持ち上げようとして、非常に軽いことに驚いた。 中身が空じゃないかと思うほど軽い。 さらに中を開けてもう一度驚いた。 なんとMSIのマザー(MS-6137)が入っていたのだ!! 部品選びについてもこの時代のMSIのボードと同一で、評判の悪い緑色のコンデンサが使われていた。 BIOSだけは起動時にNECのロゴが表示されるように改変されている。 カタログやマニュアル [nec.co.jp]にはPC98-NXシリーズと書いてあるのだが、ケースにはどこにもPC98-NXの表示はない。 せっかくのNECパソコンなのにちょっと残念。 いつからNECはPC98と言わなくなったのだろう。 起動時には白いNECロゴのスプラッシュ画面が出る。 BIOSは時代のわりに古めかしいAMI HIFLEX。
NEC Mate MA80T/S back of NEC Mate MA80T/S NEC MA80T/S Startup Splash screen NEC MA80T/S BIOS Setup screen 構成情報

CPUはPentium III 800EBMHz. チップセットはi810Eなのでメモリは512MBまで。 NICはRealtekのRTL8139系の載った怪しいボード(Accton SMC2-1211TX)でいかにも安物だが、PXEブートロムが載っていて、この点だけは評価できる。 DFP出力が利用できるようにするためのトランシーバーが載ったボードが専用スロットに実装されていた。 DFPはDVIと信号レベルで互換性があるので、ちょっと前までは変換コネクタも売っていたのだが、最近は全く見なくなった。 マニュアルにやたらMIDI/Joystickポートが使えないと書いてあるし、背面にCRTコネクタ接続禁止と書いてある。 ここまでしつこいのは、どうやらジョイスティックポート(DA15F)にPC-98のモニタを接続するな、という意味なんじゃないかと分かってきた。
MS-6137 on MA80T/S DFP transceiver board on MA80T/S Accton SMC-1211TX

Valuestar G Type L VG26N2/G

7-Jan-2004発表のAthlon XP 2600+/nForce2のバリュースター [121ware.com]。 Athlon XP 2600+はBartonコア/FSB333もので、動作周波数は1920 MHzだ。 このプロセッサは緑色のものと茶色のものがあって、製造時期が2003年21週と2003年31週の間で緑色に切り替わったようだ [xbitlabs.com]。 この機械には緑色のが載っていた。 私は緑色の方が色としては好きなので、得した気分。

Athlon XPとnForce 2はあまりNECらしくない部品選びなのだが、基板はNEC設計のようで、マザーボードはG1AXDといういかにもNECな品番が印刷されているほか、レギュレータもGNDパターンで放熱ではなく専用のヒートシンクを実装していたり、電解コンデンサも日本メーカー製のものが使われていたりする。 割と安物が多い(失礼)nForce2マザーとは一線を画す、長寿命を期待できる製品だ。

メモリは公式発表では最大1GBだが、ECCつきPC3200/1GBのモジュールを2枚刺したところ2GBを認識した。 DMIのデータによるとPC2700 (DDR333)で動作している。 なお、ECCなしPC3200/1GBのHynixモジュールを刺したところ、ビープ音が鳴って起動しなかったが、これがECCが原因なのか、DDR400のチップにありがちな「相性」なのかは謎。 チップセットはECCに対応していないはずなので、相性だったのかなあ。 手持ちのNon-ECCの1GBが一種類しかないためこれ以上は試せない。

オーディオコーデックはAnalog Devices製のものが使われている。

回収時にHDDマウンタがなくなっていたため、SATAのPCIカードを増設して小さなSSDを両面テープで固定しようかと画策中。
NEC Valuestar G Type L VG26N2/G behind the frnot panel back of the system nForce2 logo sticker Motherboard CPU and Memory 構成情報

Mate J Type MC (MJ29R/C-7)

26-May-2009発表のCore2 Duo E7500 (45nm, 2.93GHz)搭載パソコン [121ware.com]。 フロントパネルにはMate, NEC, J MC-7とだけ書いてあり、NVIDIA, Vista, Core2のシールが貼ってある。 NVIDIAのGeForce 7100/nForce 630iというチップセットを使っていて、これはシングルチップでGPU, ノースブリッジ、サウスブリッジを統合したものだ。 NECは2004年製のValuestar G Type LでもNVIDIAのチップセットを使っていて、実はNVIDIAのファンなのかもしれない。 私もNVIDIAのチップセットはクセがあって好きなので、このパソコンは4台も拾ってしまった。
NEC MJ29R/C-7 back lspciなど

マザーボードはMS-7402 VER:1.2とシルクがあるので、Micro-Star製だ。 2000年のMate MA80T/S-7でもMSIのマザーが使われていたことを考えると、ずっとMSIを使っているのだろうか。 マザーボード上にはシリアル、パラレル、IDE、フロッピーのコネクタがある。 本体裏側の金属製の蓋の部分を使ってシリアル・パラレルのオプションを提供していたんだと思う。 ハードディスクはBTXと同じくマザーボード上空に配置される。 拡張カード類をさす場所はどこにもない。
MSI MS-7402 VER:1.2

NEC Mate Type ML (MK32L/L)

04-Oct-2010発表のCore i3 550搭載の小型デスクトップ [121ware.com]。 i3 550は32nmのプロセッサで、Westmereコア・ベースなのにAES-NIが殺されている。 また、DDR3コントローラはグラフィックコントローラと同じ、プロセッサ・コアとは別のダイで実装されているという、Nehalem世代では珍しい構成になっている。

ただ価格が高いだけ、というわけではなく、NICがBroadcom製BCM57780を使っているのは評価できる。 マザーボードはおなじみMSI製のMS-7451VMだ。 起動時の表示から判断するとEFIっぽい。
NEC MK32L/L-B back of MK32L/L MSI MS-7451VM lspciなど

NETBRAIN CS58-003-182U

NECカスタムテクニカの、完全ファンレスのCrusoeマシン。 Feb-2002とApr-2003の間に発売されたようだ [himajin.net]。 TM5800 800 MHzが載っている。前面の手回しできそうな感じのネジを開けると、 前面カバーが外れる。外れた中にあるパネルの、周囲のネジを外せば、中身を前に向かって引き出すことができる。 向かって左側のフイルムの下にメモリスロットが2つある。 メモリはPC133で、512MBを2枚刺すと、内蔵の128MBとあわせて1152MBになる。

TM5800の800 MHzは、SPEC CPU2000だとARMのCortex-A8 800MHzに近く、より速い。 HDDのインターフェースはIDEだが、PCIスロットが2つあるので、RAIDカードを刺せばかなり便利なサーバーになりそう。
NETBRAIN CS58-003-182U front NETBRAIN CS58-003-182U back

/proc/cpuinfo

processor	: 0
vendor_id	: GenuineTMx86
cpu family	: 5
model		: 4
model name	: Transmeta(tm) Crusoe(tm) Processor TM5800
stepping	: 3
cpu MHz		: 797.639
cache size	: 512 KB
fdiv_bug	: no
hlt_bug		: no
f00f_bug	: no
coma_bug	: no
fpu		: yes
fpu_exception	: yes
cpuid level	: 1
wp		: yes
flags		: fpu vme de pse tsc msr cx8 sep cmov mmx longrun lrti constant_tsc
bogomips	: 1595.27
clflush size	: 32
cache_alignment	: 32
address sizes	: 32 bits physical, 32 bits virtual
power management:

lspci

00:00.0 Host bridge: Transmeta Corporation LongRun Northbridge (rev 03)
00:00.1 RAM memory: Transmeta Corporation SDRAM controller
00:00.2 RAM memory: Transmeta Corporation BIOS scratchpad
00:02.0 Ethernet controller: Intel Corporation 82557/8/9/0/1 Ethernet Pro 100 (rev 08)
00:03.0 CardBus bridge: Texas Instruments PCI1420 PC card Cardbus Controller
00:03.1 CardBus bridge: Texas Instruments PCI1420 PC card Cardbus Controller
00:04.0 Multimedia audio controller: ALi Corporation M5451 PCI AC-Link Controller Audio Device (rev 01)
00:05.0 VGA compatible controller: ATI Technologies Inc Radeon Mobility M6 LY
00:06.0 Ethernet controller: Intel Corporation 82557/8/9/0/1 Ethernet Pro 100 (rev 08)
00:07.0 ISA bridge: ALi Corporation M1533/M1535/M1543 PCI to ISA Bridge [Aladdin IV/V/V+]
00:10.0 IDE interface: ALi Corporation M5229 IDE (rev c3)
00:11.0 Bridge: ALi Corporation M7101 Power Management Controller [PMU]
00:14.0 USB Controller: ALi Corporation USB 1.1 Controller (rev 03)

SX-6i

ちょっと有名なベクトルマシン。不要になったのを譲って頂いた。 発表は28-Nov-2001 [nec.co.jp]

SX-6とSX-6iの関係は[2], CPUのマイクローアーキテクチャについては[3], チップの実装技術については[4], SX-6iの内部構造は[5]が参考になる。 SX-6iはSX-6と同じプロセッサを使った計算機で、1CPU構成に限られるがそれなりに小さいケースに入っている (あと私が見たことがあるSX-6は200V専用だったような気がするが、SX-6iは100Vでも動く)。 CPUは0.15 μm世代のCMOSチップで銅配線8層、6000万トランジスタ、500 MHz駆動、1.8 V。 8 GFLOPSで、DDR SDRAMに32 GBytes/sで接続されており、実際にこのスループットはCで一重のループを書くだけで簡単に利用することができる。

この機械はメモリ4GBのモデル。
SX-6i front SX-6i logo

サービスプロセッサー(SVP)としてExpress 5800/110Rc-1 (Pentium 3, 1GHz)がついていて、RedHat 6.2の上でいろいろ動く。 ここから電源を入れたり切ったりできる。

参考文献

  1. 植之原道行, コンピュータ技術、サーバ/ワークステーション技術、周辺機器技術、ソフトウェア技術、パーソナルコンピュータ技術、プリンタ技術. NEC技報. Vol.55 No.6. 2002年6月. pp.40–63. 日本電気株式会社,新日本電気株式会社. 日電図書.
  2. 西川 岳, 福島武司, 花村光泰, 花平議臓, 竹川茂則. スーパーコンピュータ SX-6 の特長と概要. NEC技報. Vol.55 No.9, 2002年9月, pp.7–10. NEC日本電気株式会社, NEC新日本電気株式会社. 日電図書.
  3. 西田政人, 中村俊彦, 西垣泰洋, 有泉武仁, 多賀谷 聡. SX-6 の本体系ハードウェア. NEC技報. Vol.55 No.9, 2002年9月, pp.11–15. NEC日本電気株式会社, NEC新日本電気株式会社. 日電図書.
  4. 佐藤達夫, 池田力一, 祖父江敏晴, 小栗隆司, 猪原宏樹, 山田資隆. SX-6 のLSI・回路技術. NEC技報. Vol.55 No.9, 2002年9月, pp.20–23. NEC日本電気株式会社, NEC新日本電気株式会社. 日電図書.
  5. 萩原 孝, 吉川 実, 中村安仁, 保坂忠男, 三輪知毅. パーソナルスーパーコンピュータ SX-6i. NEC技報. Vol.55 No.9, 2002年9月, pp.39–41. NEC日本電気株式会社, NEC新日本電気株式会社. 日電図書.
  6. 高澤嘉光: PC-8001. パーソナルコンピュータの使い方. bit 臨時増刊. 1/1980. 石田晴久編. pp.288–295. 共立出版.