珍種マシン

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Ricoh Ricomac X-844 / CompuCorp 344 Statistician

6-DEC-1971にシリーズが発表されたプログラマブル関数電卓 [datamath.org]. CompuCorpが開発した本シリーズを,日本ではリコーがOEMで販売していた [dentaku-museum.com]. ケース前面にもCompuCorpと書いてあるので,特にこっそりOEMしていたというわけではなさそう. キーボードはかなり浅くて固いタイプで,近代的なキーボードと比べかなり力を入れるとやっとクリック感があり反応するが,ボタンは殆ど沈まない. もちろん,慣れれば使えるレベルではある.

電池は単一型 (1.5 V) 4本で使える. 電池ボックスは裏側の電源スイッチ横,金属製のネジ穴の用な部分をつまむと開けることができる. 元々はニッケルカドミウム電池(Gould 4.0 SC Size D; 1.2 V)が入っていて,その充電用に電源入力端子もついている. 幸い,私の入手したものは液漏れは起きておらず,正常に動作する. 定格消費電力は裏側に書いてある通り10 Wだ. 基板写真 [datamath.org]を見るとかなりICの数が多いし,ICがセラミックパッケージの基板写真 [dentaku-museum.com]もあるしで,年代を考えるとこの消費電力でも仕方ないのかな…
Ricoh Ricomac X-844 | Compucorp 344 Statistician back of X-844 battery room

MITS Altair 680

6800ベースのちょっと古いマシン。頂いた(借りた?)。 Altair 680の他に680bというのも存在するようで、680bについては[3]に少し記述がある。 裏側のシリアル番号が書いてあるステッカーによると、MITSはMicro Instrumentation & Telemetry System, Inc.らしい。

手に入れたときにいくつかの部品が欠けていて、SRAMは元通り刺したが、UART用のボーレートジェネレータ Fairchild 4702Bが入手困難。自分で作る他なさそうだ(PALとかで)。 それ以外は動作することを確認済。
MITS Altair 680 back of Altair 680 PCB of MITS Altair 680 PCB Markings on MITS Altair 680

SORD M223 mark III

Z80マシン。 SORD M200シリーズに属していて、このシリーズはスマート・ホーム・コンピュータと呼ばれるらしい [museum.ipsj.or.jp]。 M200シリーズは1977年9月発表で、M200markIIIは1979年10月発表とのこと [toshiba-tops.co.jp]。 2013年にこのマシンが捨てられているとは思わなかった。

本機種の1980年当時の価格は、1ドライブモデルで¥1,236,000とのこと [1]。 同広告によるとフロッピーの容量は350 KBらしい。 M200シリーズの姉妹機種にM100, M100 ACEがあり、これらはM200シリーズの下位互換になっている [2]。 M200シリーズはBASICの他にFortranが動くという記述もある。

背面に4スロットのS100バスがあり、FDCと2枚組のグラフィックカードが載っている。 まだ生きていて、電源を入れるとディスクを要求される。 この時の文字の表示からして、PC-8001やFM-7と比べて解像度は高いとおもわれる。 現在、ソフトは持っていない。 持っている方がいらっしゃったら、ご連絡お願いします。
SORD M223 Mark III back of SORD M223 Mark III PCB of Sord M223 Mark III boot screen of Sord M223 Mark III

Tandy TRS-80 Model 16B

Tandy/Radio ShackのZ80+68000のマシン。 多少濡れているものを無理を言って譲っていただいた(2013-12-08)。 発売日は1983年 [pcmuseum.ca]。 プリンタポートとシリアルポートはサビのため取り外したほか、背面のファンも100V ACで動作するもので、サビの加減で回りにくくなっており、ちょっと怖かったので取り外した。 いずれ12VDCのファンをつけておきたい。 分解・組み立てにはコツが必要で、上半身にCRTがくっついて来る(写真参照)。

なんと、68000部分は拡張バスに刺さるボードとして実装されていて、Z80部分とは独立したメモリシステムを持っている。 本システムの構成では、68000ボードと2枚のメモリボードがフラットケーブルで接続されていた。 なお、68000はTandyのロゴが印刷されている特殊品番のもの(SC88019G)で、当時のTandyの立場が伺える。 その他に、拡張ボード形式でHDDコントローラ、ディスプレイコントローラが実装されていた。 8インチのFDDの隣に並べると5インチのHDDが3.5インチの用に見えることを発見した。

現在正常に動作しておらず、CRTのアナログボードが疑われている。 私はあまり感電したくない側の人間なので、この部分は2ー3日に一回しか手を入れられないのが辛いところ。
TRS-80 Model 16B back of TRS-80 Model 16B 2枚おろし Motherboard 68K CPU Board 68k Memory boards CRTC board HDD controller board

Thomson MO5

6809搭載の小型コンピュータ。 フランスでは割とメジャーな機種らしい。 現地人と利害が一致し、PC-98と交換した。 Thomsonは馴染みのない名前に聞こえるかもしれないが、STMicroelectronicsのTの方という説明でかなり理解される感じがする。 マニュアルの感じだとMicrosoft BASICが搭載されているらしい。 フランス国内向けなのでキーボードはAZERTY配列だ。 本体右側にはライトペンとテープ接続端子、背面には電源入力と映像/音声のEurpoean SCARTケーブルが出ている。
Thomson MO5 mechanical keyboard version right side of MO5 back of MO5

自分はフランス語読めないので、今ひとつ理解できていない部分もあるのだが、これはTOUT UN MONDE DANS UN CADEAUと書いてある大きな箱に、本体、周辺機器、ソフトが詰まったLe paquet cadeau MO5 Thomsonというプレゼントキットらしい。
TOUT UN MONDE DANS UN CADEAU Le paquet cadeau MO5 Thomson Contient: 実際の中身(本体以外)

本体は上記の箱の中の一回り小さな箱に入っている。 Clavier mechaniqueというステッカーが貼ってあるのは、メカニカルキーボード版であることを示しているようだ。 MO5はゴムのキーボードのものと、今回手に入れたプラスチックのキーボードのものの2種類あるらしい。
Thomson MO5 Clavier Machanique MO5 Micro-ordinateur

ライトペンはCR 50-012という番号の箱に入っていた。 ソフトはPictorがROMカートリッジ、Mandragoreがカセットテープ2本での提供である。
CR 50-012 light pen Pictor Mandragore

本体はDC 17V, センターマイナスを供給すれば動きそう。 だが、電源アダプタは220 V, 50/60 Hz専用なので日本では使いにくい。 レコーダーに至っては電源内蔵で220 V, 50 Hz専用だ。
MO5のACアダプタ MO5用テープレコーダー

Electronika BK-0010.01

Электроника БК-0010.01は、ソビエト連邦で作られていた、DEC PDP-11命令セット互換の家庭用PC。 西側だと本家DECがProfessional シリーズというPDP-11命令セットのPC的なものを発売していたが、IBM PC互換機が流行っていたのであまり見かけることはない。 一方、БКは国家公式の家庭用PCとのことで、CIS諸国ではそれなりに普及していたらしい。 この機種は小規模な構成で、メモリは 0x0–0x8000 までの 32 KBytes, そのうち 0x4000– はОЗУ ЭКРАНА (VRAM) なのでプログラムからは 16 KBytes しか使えない。 ただし、КОД 214で VRAM を 0x7000– まで上げることができるので、この動作モードでは 28 KBytes がユーザから使える (マニュアル [pdp-11.ru] はPDP の流儀で8進表記なので注意)。

キーボードはキリル文字配列なので、ASCIIやJIS配列でラテン文字を入力するのに慣れていると戸惑う。 制御キーもキリル文字表記なので、読めない人には使いにくそう。 左側に蓋のようなものがあるが、外しても特に何もない。
Электроника БК-0010.01 (Electronika BK-0010.01)

キーボードの左上の銘板はかすれて読みにくくなってしまっているが、うっすらустройство информационно-вычислительноеと書いてある。 同じ文言はは裏面にもはっきり書いてあって、「情報計算装置」的な、わざわざ書いておくべきことでもないような語句だ。 他には3.057.002-01, эав.N 5636, дата 0588と書いてあっって、製造時期1988/05 と考えられる。 状況から総合的に見て、この機種はБК-0010.01または相当品だと判断している。
bottom panel on an Electronika BK-0010.01

背面は拡張バスが2つと、БП (電源入力), ЦТВ (カラーテレビ/アナログRGB), ТВ (白黒テレビ), МГ (テープ)がそれぞれDIN5で接続できる。 すべてコネクタ形状が同じであるため、間違えて電源をテープのところに刺してしまったりする可能性がそれなりにあり、この独特の不親切さがソ連っぽい。
io ports on an Electronika BK-0010.01

電源電圧は5V DCだけなので、適当なATX 電源から5V を引っ張ってくればすぐに電源を入れることができた。 マニュアルを見ると、VRAM は各ピクセル2 bit しかないので、RGB各色と黒の4色で使い切っているようだ。 なので白は表示できない。 この3色の中から文字の色を選ぶなら、ソ連だし赤になるのは自然な流れと言える。 キーボードを押すたびに、キークリック音がかなり可愛い音で鳴る。
Electronika BK-0010.01 running BASIC

基板には、当然だが西側で見るようなチップメーカーは一切なく、CPUやDRAM, ゲートアレイ(多分)もふくめて東側のどこかで製造したものだ。 チップ型番もラテン文字ではなくキリル文字で表記しているようだ。 抵抗などの部品の足が変に長く実装してあって、何らかの力で倒れると短絡しそうで怖い。 ハンダ面には結構目立つリワーク跡がある。
PCB of the Electronika BK-0010.01 pin side on the PCB of the Electronika BK-0010.01

CPU はК1801ВМ1 (K1801VM1)で、セラミックパッケージで実装されている。
К1801ВМ1 (K1801VM1) CPU on BK-0010.01

本機種のソフトウェア・プログラミングについては[pdp-11.ru]が詳しい。

Victor (JVC) AV Personal Computer HC-95(A)

MSX2としては少数派のキーボード分離型のパソコン。 FDDを含め問題なく動作する。 FDDを2基搭載していて、このお陰でウィザードリーのユーザーディスクを作るのに何回もディスクを交換しなくて済みそう。 ビデオ入出力端子があり、大量のビデオデッキと共に棄てられていたことから、ビデオ編集用に使われていたのだと思う。 背面のRGB端子は一瞬Amigaと同じ23ピンかな?と思ったが、実際には25ピンあって異なる規格であった(詳細調査中)。 情報 [michikusa.jp]によるとTurboモードではCPUがHD64180に切り替わるらしい。
Victor HC-95(A) back of HC-95(A)

本体は変わった構造をしている。 マザーボードとアナログ関係のボードは違うPCBで実装されている。 これらの2つのボードは底面側から取り出すのだが、そのためには上面側から各種コネクタ/ボード類を取り外さなければならない。 Apple Quadra 800やPowerMac 8[15]00などと同じく、マザーボードを見るのが非常に面倒くさいタイプの構造だ。

キーボードは専用品のCE40983-A0Aというのを使う。
CE40983-A0A keyboard for Victor HC-95(A)

KUBOTA Computer AVSstation TITAN Vistra 800

Intel 80860XR-40 (i860XR)が載ったUNIXワークステーション。 2013-02-16にいただいた。 沖電気のOKI station 7300 model 30も同一内容であると考えられ、ブロックダイアグラムは[4]に書かれている。 ブロックダイアグラム上、マウスはシリアルポートに繋ぐようになっているが、普通のシリアルマウスを繋いでもマウスとしては使えなかった。 なお、ビデオカードのPCBの裏にOKIのロゴがある。
Kubota Stardent AVSstation Titan Vistra 800 back of Kubota/Stardent AVSstation Titan Vistra 800 Kubota Vistra 800 PCB Kubota Vistra 800 CPU - 80860XR-40 Kubota Vistra 800 Video circuit Vistra 800 Keyboard

日立の200MBのSCSI HDDが載っていて、無事動作した。 このドライブはSony NWS-1460やEPSON PRO-486でも載っていたが、それらも問題なく動作しており、大変信頼性が高い。ディスクの中にはUNIXの構成ファイルと思われるものが入っている。

電源が故障していた。 ELNAのLongLife (RSH)シリーズの電解コンデンサが全員死んでしまっていて、これを交換したところ動作するようになった。 120μF, 820μFなどの変わった容量の電解コンデンサが使われていたが、この辺の変な容量のは秋葉原・ラジオデパート2Fの山王電子にいくと在庫販売してくれる (2017/12/16追記 山王電子は廃業したとのこと。長らくお世話になりました)。 PROMモニタはKubota Computer Inc., Stardent Computer Inc., Oki Electric Industry Co., Ltd., Intel Corporationが版権を持っているとのこと。 UNIX System V/i860 Release 4.0 Version 3.0.1が動作し、X11も動く。
Vistra 800 PROM Monitor UNIX System V/i860 Release 4.0 Version 3.0.1 X11 on Vistra 800
prtconf

Personal Media Corp. MCUBE

TRONチップを使ったTRONマシン。2013-12-08に戴いた。 ちなみに、Personal Mediaは今では超漢字を売っている会社。 発表時期はApr-1995頃 [1]。 TRONプロジェクトやBTRONで何が起きていたのか全体図は[2]の前半が詳しい。

この機械のプロセッサは富士通MB92301-33で、通称GMicro F32/300。 このプロセッサ・ファミリーの概要は[3]、経緯や背景は、後日談は[4]が詳しい。 33MIPS, MMUつき, 1KB+1KB (I/D) cache, 5-stage pipeline, 900Ktr, 0.8μm, 179-pin PGAで、 iAPX486を搭載したWindows 3.1と比較して、非常に軽快に稼働したとのこと。

マザーボードの写真だけ見るとファンレスに見えるが、実際には上部にファンが配置されるような設計になっている。 ビデオ回路はTI TLC34075-85AFN, Ethernetは富士通MB86860A, SCSIは富士通MB89352A, UARTはオーディオドーターボードの下のZilog ESCCだ。 また、ケース内部にステレオスピーカーが内蔵されている。 外部端子はキーボード(端子形状はFMRやTOWNSのキーボードと同一), MIDI IN/OUT, ステレオオーディオ入出力, RS-232/422, Ethernet (AUI), 50-pin SCSI, プリンタ, ビデオ出力(D-Sub 3列の15ピン)だ。 現在キーボードがないため、作る方法を検討中。

キーボードはTRON仕様キーボード「TK1」というのが必要で、このキーボードのピンアウトはTK/V変換アダプタのサイトに掲載されていた [peronal-media.co.jp]。 信号名を見るとどうもPC-98と同じだなー、と思い、さらに調査を進めた結果PC-98とは直結できるらしい [hcf.jp]。 ということは、昔PC-98キーボード→USB変換器を作ったときに調べた通り、19,200bps/odd parity/stop=1bのシリアル+制御線をいじってやればキーボードとして動作させることは可能なはずだ。 ということで解析&設計中。 ポインティングデバイスがどのようなデータを返してくるのかは不明...

機種名はフロントパネルにかぶさるガラスにシールが貼られていたのだが、このガラスがヒビが入っており危険なので、取り外して運用することにした。 なお、FDD (TEAC FD-235HF P/N 19307762-91)が搭載されているが、電源を含め結線されておらず、OSから使うことはできない。 裏面下側の蓋はRTCバッテリー交換用で、CR2450を使う。 MCUBEという名前は並列計算機nCUBEを意識してつけたのだろうか。
Personal Media, mCube computer Front controls on mCube back of mCube mCube Logo PCB of mCube

SCSI HDD (NEC D3845; P/N 134-506654-352, 1081.7 MB)がスピンアップしなくなっていたので、ドライブを外し、振り回した後で電源投入したところ、無事スピンアップするようになった。 念のためLinuxマシンでブロックレベルでのバックアップを取った。 なお、このハードディスクには3Bが入っており、3B Kernel for MCUBE Ver 0.020 (Thu Mar 28 10:57:58 JST 1996)が起動し、デスクトップ的なものが起動するのであった。 とろん寄席とは・・・? キーボードが無いのでまだここまで。
MCUBE Boot screenshot MCUBE desktop screenshot

  1. ピュアTRONマシンMCUBE: TRONWARE Volume 32. パーソナルメディア. April 1995.
  2. 坂村 健: TRONプロジェクトの15年, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 40 Number 3. pp.216-222. March 1999.
  3. 森 昭助: CHIPサブプロジェクトの現状と展望 -オープンアーキテクチャと標準化について-, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 35 Number 10. pp.926-933. October 1994.
  4. 坂村 健: TRON仕様チップ, 情報処理学会会誌「情報処理」 Volume 40 Number 3. pp.252-257. March 1999.

NeTpower FASTseries SP

ARCファームウェアが載った、Windows NT/mipsのワークステーションで、R4600@133MHz。 2013-02-16にいただいた。 PCI+EISAの構成で、2つ目のCPU用のスロットもある。 背面にはMODEL No.: SFと書いてある。 NT4.0からはNeTpower-Falcon-UPという機種名で認識される。
NeTpower FASTseries SP back of FASTseries SP デスクトップの様子

マザーボードにはCPUカードが刺さるようなスロットが2つ見える。 どうやらFastSeries MPというのも併売されていて、こちらはデュアルプロセッサ構成だったようだ。 上下の大きなASICはNeTpower 1858.00という同じ型番のもので、シングルプロセッサ構成の時は片方は動いていないかもしれない。 メモリスロットはSIMMが12本。
Motherboard: NeTpower Inc. FASTseries R4.3 R4600 CPU Board: NeTpower Inc. PC Processor Card P0.5

AT規格とそう遠くないマザーボードの設計なので、I/Oはブラケット部分から専用基板で出している。 ブラケットを4つも占領するすさまじいボードで、この裏にサウンド回路が載っている。 ボード名はNeTpower FALCON IODB 1617 Rev AA.
NeTpower IODB Back Card NeTpower Falcon IODB

搭載されているビデオカードはDynamic Pictures V192.

Bull Estrella Series 300

PowerPC 604e@167MHz、Linuxから見る限りMotorola PowerStack II Pro4000と同じ。 2013-02-16にいただいた。 マザーボードの端にシルクでモトローラのロゴが描いてある。 このボードは面白くて、OpenFirmwareを使っていて、プロンプトにも降りられるにもかかわらず、CHRPではなくPReP準拠のようで、Debian 4.0はPRePカーネルで動作する (cpuinfo, dmesg, lspci)。

メモリはSun Ultra5/10と同じ、3.3V ECC Registered EDO 168-pin DIMMが使えるが、片面モジュールのみ対応のようだ。 なお、60nsで良い模様。 Ultra5で動作する50ns 128MB (両面)のものを複数種刺したが、いずれも動作しなかった。 SPARCengine Ultra AXiのマニュアルによると、128MBの片面というのも存在はするようなので、手に入り次第試してみたい。 現在は4×64MBで合計256MBになっている。

ネットワークはDEC 21040がマザーボードに載っていて、100Mbps対応だ。 PCIの空きスロットにDEC DE500 (21040搭載)を刺したところファームウェアでも認識された。 ビデオカードはMatrox Millenium (MGA-MIL/2/OE1, チップはIS-STORM)で、部品面右下にBIOS ENABLE/DISABLEのスイッチがあることなども含め普通のMilleniumのようなのだが、代わりにMystique 2を刺したところファームウェアが起動しなかったため、特殊なBIOSが書き込まれているようだ。
Bull Estrella Series 300 back of Estrella Series 300 Bull Estrella Series 300

Motorola StarMax 3000/240

Mac互換機で、PowerPC 603ev/240 MHzを使っているもの。 2013-12-08に戴いた。 ADBのものに加え、PS/2のキーボード・マウスが使える。 LowEndMac [lowendmac.com]によると17-SEP-1996に発表されたモデルとのこと。

MacOS 9.1で動作し、システム・プロフィールからはPowerMac 4400と認識され、ADBキーボードを接続しているのにPS2キーボードと認識された。 マザーボードはApple Computer Inc. 820-0880-Aということで、Apple製。 電源はAT電源+独自配列の3.3Vに加え、ソフトパワー制御の3ピンの線を接続するようになっている。 マザーボードのパタンとしてはDA15のApple形式のCRTコネクタや、AT互換のMFM Floppy, Ethernet用のRJ45コネクタも実装できるようになっているようだが、部品は実装はされていない。 PCI 5-slot Riser Card (820-0852-A / Assembly No: 630-2200)側にDEC 21052-ABが載っている。 5スロットPCIが使えるといっても、マザーボード側にEthernetの回路は載っていないので、実質自由に使えるPCIスロットは4スロットになってしまう。
Motorola StarMax 3000/240 Mac Compatible Desktop Back of Motorola StarMax 3000/240 Mac Compatible Desktop Motorola StarMax 3000/240 PCB; Apple P/N 820-0880-A 5-slot riser card 820-0852-A/Assy 630-2200

Tatung micro COMPstation 5

CPUは富士通のMB86904/110MHzで、Sun SPARCstation-5互換機。 後ろからみるとSbusスロットが6つ見えるので、SS-10互換に見えるが、実際のソケットは3つしかない。 マザーボードはSPARCstation 5とは異なり、キーボードコネクタの位置やAUIの大きさが異なる。 なお、FDDが正面右側面についている。
Tatung microCOMPstation 5 and JCC JS10 back of Tatung microCOMPstation5  and JCC JS10 PCB label

Acer Chromebook 13 (CB5-311-H14N)

Acer製のNVIDIA Tegra K1 (4×Cortex-A15), DDR3L 4GB搭載のChromebook。 2015年11月購入。 接地面積は割と大きく、14型のノートパソコンと同じくらいだ。 重量も1.5 kgで、特に軽いわけではない。 ファンがないし、フラッシュメモリなので完全に動作音がしないシステムだ。

Acerは、ノートパソコン関連ではThinkPad 310をOEM供給していたり、Texas InstrumentsのノートパソコンTravelMateシリーズを部門ごと買い取ったりといった歴史のあるメーカーだ。 製品については、外装は何となく安っぽいのだが、無理のない作りで安定して動くという、まさに台湾製品そのものだ。 このノートパソコンも例に漏れず外装は安っぽい。
Acer Chromebook 13 CB5-311-H14N (lid open)

USB3.0が左側と裏側に2ポート, SDカードスロットが左側, ヘッドホンジャックと電源が右側, HDMIが裏側という入出力ポート構成。
Acer Chromebook 13 CB5-311-H14N 裏側 Acer Chromebook 13 CB5-311-H14N 左側 Acer Chromebook 13 CB5-311-H14N 右側

キーボードは日本語キーボード用に穿孔したプラスチックを用意するのがイヤだったのか、右端あたりにレイアウトの無理が見え隠れする。 慣れれば何とかなりそう。 キーボードのアルファベットが小文字なのはちょっと珍しい。
Japanese layout keyboard on Acer Chromebook 13 CB5-311-H14N

Chromebookは、Chrome OSというLinuxベースのOSを使っている、ブラウザベース環境。 Linuxベースの簡易版ノートパソコンという意味ではSHARP Netwalkerがあるし、いわゆるインターネット閲覧用のLinuxマシンではNokia N810があり、このジャンルの製品は革新的というわけではない。 一方、過去の製品に比べ、プロセッサの性能が大幅に向上していることに加え、Web技術の標準化が進んで、この手のデバイスがそれなりに「使える」ようになったことで、再度脚光を浴びている、というのが私の理解だ。

Chrome OSについてはクラウド前提のOS, インターネットに繋がっていないと何もできないという感想もあったので心配していたのだが、実態はLinuxカーネルにglibcを組み合わせた普通のLinuxディストリビューションであった (Linux起動メッセージなど)。 ウインドウシステムはXだし、シェルにも降りられるし、sshも入っているし、rootにもなれる (スクリーンショット)。 ChromeからJavaScriptで各種制御が行え、この部分については簡単にセルフホストの開発が行えるので、ちょっとした遊びには非常におもしろい。 このパソコンで動く、セルフホストのGCCを作ったので、こちらのページで配布している。

SoCにはNVIDIA KeplerマイクロアーキテクチャのGPUが内蔵されていて、RendererはGK20A/AXIと見える。 WebGLから使うのがこのシステムでは正しそう。

Raspberry Pi 3 Model B

BroadcomのARM系のSoCが載ったボードの三代目。 製造はElement14のものとRS Componentsのものがあり、この個体はUK製のRS Components製のもの。 三代目はCortex-A53コア×4搭載で、AArch64が使えるようになったものの、AArch64命令セットへの公式のサポートは薄い。 この世代からオンボードで無線LANとBluetoothが搭載されているのも重要な点。 電源はMicro-USBで5 V 2.5 Aを供給する必要があるので注意が必要。
Raspberyy Pi 3 Model B solder side with Elpida DRAM

このシリーズは非常に人気のあるボードなので、ケースはカワイイものがたくさんある。 自分は円高のときにプールしておいた米ドルを使ってAliexpressから個人輸入でしたので、Element14製の公式ケースと2.5 Aの電源を含めて4,200円前後の出費で済んだ。
Raspberry Pi 3 Official case I/O ports LED and microSD card slot

OSはLinuxの他、RISC OSとMS-Windowsが動くらしい。 Acornを持っていなくても実機でRISC OSが使える貴重なチャンス!? LinuxのAArch64サポートに関しては時間が解決してくれそうな雰囲気 [5]

Switch Science chibi:bit

技術評論社の懸賞で当てた。 BBC Micro:bitの互換機。 BBC Micro:bit [microbit.co.uk] は、イギリスで2016年にYear 7 (11歳)の子供全員に配布されたマイコンボード。 加速度センサーとコンパス、裏面のLEDアレイと2つのボタンというシンプルな構成で、あとはバッテリ接続、書き込み用USBとリセットボタン、およびBLEが使える。

このボードの大切なところは、教育用にWebインターフェースで簡単にプログラムできるようにしてあることだ。 実際、Micro:bitのインターフェースを使って、chibi:bitの箱を開けて5分で自分のプログラムを実行することができた。

chibi:bitの表面に見えるSoCはNXP LPC11U35 で、Cortex-M0, 64 kB Flash, 4 kB EEPROM, 8 kB SRAM 。 これでUSBからの書き込みをコントロールしているらしい。 メインのプロセッサはRFシールドの下にあるので見えないが、BBC micro:bitと同じならNordic nRF51822 ということになりそう。
Switch Science chibi:bit Switch Science chibi:bit LED array

Loongson 3B1500 Dual Development Board

別ページにて紹介

参考文献

  1. 三真電機: 広告. パーソナルコンピュータの使い方. bit 臨時増刊. 1/1980. 石田晴久編. 共立出版.
  2. 田中道雄: M100, M100 Ace. パーソナルコンピュータの使い方. bit 臨時増刊. 1/1980. 石田晴久編. 共立出版. pp.296—320.
  3. bit別冊 マイコンゲームを楽しもう BASICプログラム集. 矢矧晴一郎. 共立出版. 1978.
  4. 矢野達朗, 外山隆陽: ワークステーションOKI station 7300 model 30. 沖電気研究開発. 1992年1月. 第153号. Vol.53 No.1. pp.153–154.
  5. 三ツ木 祐介: マニアの挑戦! ラズパイ3×64ビットLinux初体験. インターフェース. 2016年11月号. CQ出版社. pp.18–23. September 2016.