東芝のSun3世代くらいの日本語キーボード

東芝 KBU7101A001 日本語キーボード

Sun のUnix ワークステーションSun3でしばしば使われるType-3 キーボードと同じインターフェースの日本語キーボード。 東芝のロゴと銘板が貼ってあり、型番はKBU7101A001, シリアル番号は 12873673。 東芝はしばしばSun ワークステーションをOEM 販売していたので、その繋がりだろうか。

キーキャップは北面が湾曲している特徴的な形状で、 FMTOWNS のキーボードとほぼ同じ形だ。 R14 の南側に000の印刷がされているのも特徴的で、これもFMTOWNSとか FMRと同じだ。 富士通がSun と関係が深かったことや、FMTOWNS とSun3は時代的にも近いことから、このキーボードも設計製造は富士通で販売が東芝というかたちなのかもしれない。

レイアウトという観点では、Type-2とType-4の間といえそう。 他のSun のキーボードレイアウトは株式会社PFU [happyhackingkb.com]の情報と見比べるとわかりやすくて、 左端 L9 L10 の下側にある Left はType-4の Help と同じ位置だし、 同じように右側のRightもType-4のIBM PC AT互換テンキーの配置に似ている。 一方でファンクションキーの行の終了はType-2のBreakと役割・場所が近そうだし、 中央右下のAlterはType-3に似ている。 日本語キーボードということでかな漢字変換向けのキーが充実していて、 無変換 英数 漢字/変換 ひらがな カタカナ Alter 次候補 区点 取消 の便利なキーが揃っている。

Type-3キーボードと同じ特徴としてプロトコル自体はType-4 と互換なので、物理的にDA15 からminiDIN に変換してやれば比較的新しいSun でも利用できる。 このキーボードは実際Ultra5 でも使用できた。

東芝 KBU7101A001 日本語キーボードの背中側
背面。マウス接続用のモジュラージャックがある。
東芝 KBU7101A001 日本語キーボードの裏側
銘板。