Sony DR-BT22のイヤーパッドをオーディオテクニカHP-P150に交換する

Sony DR-BT22は2007年発売の初期のBluetooth 2.0ヘッドセットで、当時は左右を結ぶケーブルがない無線ヘッドホンとしてはほぼ唯一の選択肢だった。 ケーブルが無い代わりにヘッドバンド部分があるのでとんちのような話にはなってしまうのだが、動き回ってもケーブルが自分の体にぶつかる音がヘッドホンに響かないのが当時としては斬新だった。 当時はPowerBook G4 に接続してブイブイ言わせていた。

Bluetooth ヘッドセットとしては初期の製品なのでこなれていない部分はあり、機器の組み合わせや電波状況に敏感で音飛びが発生することがしばしばあって、音飛びが発生した後には補償のために再生を早くするので音程がずれてしまい、これが音楽再生で利用する場合にはかなり気になる。 また、ごく最近のものを除くBluetoothヘッドセット共通の問題ではあるが、伝送方式の都合でマイクの音質が非常に悪く、3Gの通話なら気づかないかもしれないが、オンライン会議で相手に話を聞いてほしいなら避けた方が良い。 これは別途マイクを用意するしかない。 一方でオープンエア型なので自分の話し声は自然な感じで聞こえて、その観点では通話での利用に向いている。

ぼんやりしか覚えていないのだが、買った当初はツルツルした樹脂の部分がラメが入ってキラキラしていて非常に豪華だったが、いつの間にかキラキラは無くなり落ち着いた感じの黒になった。

今でも接続相手を選ぶものの安定して利用できる機器の組み合わせもあり使い続けることはできるのだが、耳当て部分のスポンジは数年毎に変えていく必要がある。 純正部品はSony EP-G2 であったが、これは廃番になり既に購入することはできない。 似たような形のPioneer SE-A2Lで使えるKoss Porta Pro用の交換イヤーパッドは、DR-BT22 では微妙に大きすぎて耳につけているときに外れてしまいイマイチだった。 オーディオテクニカ HP-P150を試しに買ってみたところこれはピッタリで、聞いている際に外れてしまうようなこともなく快適だった。

Sony DR-BT22にオーディオテクニカ HP-P150をつけた様子
Sony DR-BT22にイヤーパッドとしてオーディオテクニカ HP-P150を装着した

オーディオテクニカ HP-P150はヨドバシカメラで1ペア税込¥657という値段なので深く考えずに買うことができる。 HP-P150の本来の適合機種のATH-P150LGは既に生産完了らしいが、オーディオテクニカはメンテナンス部品は比較的長期間供給してくれるので、今後もDR-BT22がどうにも動かなくなるまでは供給されるとうれしい。