Am29000が載った豪華なNuBusグラフィックカード。 Am29000はレーザープリンタ等でも時折見かけるCPUで、後継のAm29030はFDDIカードで採用事例があり、最終的にこの系列の設計がAMD K5 に設計が流用された [ascii.jp] というチップだ。
当時のカタログを見ると、Am29000で動くQuickDrawアクセラレーションソフトウェアは、Macのシステムフォルダに配置されており、起動時に読み込まれるという先進的な作りになっている。 命令キャッシュ(SRAM)は64 KBytes 搭載している。 この作りだと、例えば発売されてお客さんの手元で動くまでにソフト側を安定させられれば良いので、発売を早くできて便利だ。
ビデオカードとしては、2 MBytes のフレームバッファを持ち、SIMMで追加の2 MBytesを拡張でき、出力解像度は最大1152×870で24ビットカラーに対応している。
全く情報がない謎のNuBusボードとして入手していたが、このページに掲載していたところ、漢字トークフォントカード
であるとの情報をいただいたもの。
Mac II Kanji ROM Cardと呼ばれているものと同じように見えていて、Mac II日本仕様にて一部フォントをこのROM CARDで代用していたという情報がある [tcp-ip.or.jp]。
ボードの番号はシルクで630-0174-A, PCB 820-0227-Aと書いてある。
いくつかの74シリーズのロジックと、NuBusのデバイスIDとかのROM、および2つの大きなROM 342-0605-A MN234000AJL ⒸApple 87・7Ḏ9B2
, 342-0608-A MN234000AJH ⒸApple 87・81̲2B2
が搭載されている。
使い方は現在調査中で、もしこのボードの使い方をご存知の方がこれを見ていたら、下記Contact
のところにあるフォームから情報ください。
Centris 650とかQuadra 650 の、一番端のNuBusスロットの横にあるソケットに刺さりそうな、PowerPCアップグレードカード。
搭載CPU はPowerPC 601 80 MHz (IBM PPC601FDA-080-2) で、このカードを用いることでCentris やQuadra がPower Macintosh 7100/80相当になる。
特筆すべきはARMロゴが書いてあるチップが載っていることで、Newton と並んでApple のARMコア使用の初期の例ということになりそう。
このチップはVLSI-ARM 9416BS 483901 VY16638-343S1150-b N Ⓜ © 1993 Apple
と刻印されている。
使われている雰囲気から見て、起動後の初期化のときのシーケンサーとして使っているとか、マイクロコントローラ的な使用方法と想像する。
他には、部品面に 32 KBytes SRAM KM68257BJ-15 ✕2 (合計64 KBytes), 128 KBytes SRAM TC55B8128J-15 ✕8 (合計 1 MBytes)が搭載されている。
ハンダ面に©APPLE 1983-94 ALL RIGHTS RESERVED
と書いてるROM 341S0056, 341S0054, 341S0057, 341S0055 が載っている。