3Dlabs は、GLINT とかPermedia の3Dレンダリングチップで有名な会社。 Intergraph/Intense3DとDynamic Picturesを吸収しているので、3Dlabs ブランドでもIntergraph 系のボードと、Dynamic Pictures 系のボード、GLINT 系統のボードがある。 このサイトでは便宜上Intergraph, Dynamic Pictures の方に一部の3Dlabs ブランドのボードが掲載されている。
AGP用のグラフィックカード。プレスリリース [archive.org]によると2000年8月ごろ出荷。
128 MBのメモリを搭載で、格子状に基板表裏に合計32個配置されたSGRAMチップ (Samsung K4G3232222A-PC70; 1M×32b)からは力技も感じる。
DVIとアナログがそれぞれ2つあり、合計2画面出力に対応。
Oxygen ブランドはDynamic Pictures由来だが、このボードの中身はGLINT R4+GLINT Gamma G2の構成なので、Permedia 方面から続く3Dlabs系の血筋だ。 GLINT R4がPermedia 系の良いところを引き継いでいる部分として、PC 互換機で起動時に使うVGA の回路がチップに内蔵されているので、ボードに起動用のためだけのVGAチップが必要なくすっきりしている。
AGP Proではないのでいろいろなマザーボードで使えるが、2スロット占有するのと、公式サイトの情報 [archive.org] として Oxygen GVX420 is not compatible with Intel Pentium® 4 processors.
とのことなのでこのカードを中心に構成を考える際には注意は必要。
AGP Pro用のグラフィックカード。
プレスリリース [archive.org]の日付から、出荷開始は2001-Feb-13。
基板にはCSMT6960A (REV A)
, MSMT6960A (REV A)
のシルクがあり、型番の形式からもあからさまにIntergraph系統のカードである。
DVI とアナログ15ピンがそれぞれ1系統ずつ利用可能。
公式サイト [archive.org]によるとWildcat 4210 と同じくDual-pipeline architectureの記載があり、ボードの見た目どおり2セットのグラフィックカードが載っているような構成なのだろう。
このWildcat IIシリーズの派生製品として、Sun Microsystems のExpert3D-Lite がある (プレスリリース [archive.org])。 Expert3D-Lite はシングルパイプライン構成だ。