Ricoh Riport TS80のひみつ

リコー リポートは日本語ワープロのシリーズだ。 先日、駐車場の外の公道に、電源ケーブルが切断された状態のRiport TS80 が落ちているのを発見。 TS80 はワープロの中でも業務用に近い、CRT を搭載した機種だ。 この中身を確認すべく、回収し分解した。

外観

外観はPC のようで、フロント部分に 40MB HD と書かれている。 CRT と本体部分は取り外すことはできない。 背面には型番 BU-TS80 と書かれている。
RICOH Riport TS80 ワープロ 正面 RICOH Riport TS80 ワープロ 側面 RICOH Riport TS80 ワープロ 背面

部品類

マザーボードには大きく日立のロゴが書かれていて、番号DW5Z601A/C C319 とのこと。 メインCPU はAMD N80L206-10/S, メモリは2×HM514800JP8 (FPM)で合計1 MByte. VRAM が4×KM41C464P-8 で128 KBytes. 日立のx86 システムだとB16/B32が有名だが、このボードがどれほど近い設計なのか不明。 HDD はSCSI 接続で、SCSIコントローラNCR 53C90 を搭載している。

1993 年前後の製品にありがちな電解コンデンサ不良がこのボードでも発生しており、足が錆びている。 このボードを動かすためには、少なくともこれらの交換が必要だろう。
RICOH Riport TS80 PCB

FDD は日立HFD716ED-A、HDD は富士通M2611S を搭載。
HITACHI HFD716ED-A FUJITSU M2611S