PC-9821Na12のバックライト交換とか

PC-9821Na12をゲットしたのですが、バックライトが点灯しません。 いつも通りバックライト(CCFL=冷陰極管)を交換すれば良いかと思ったのですが、 インバータの故障もあって少し悩んだので書いておきます。

まずはCCFL交換

液晶のバックライトが点灯しなくてまずやることはこれでしょう。

PC-9821Na12の液晶は12インチで、私はpark氏に もらったThinkPad X31の液晶部分から移植しました。両側のゴム辺を取り外せば丁度良いサイズです。 これでThinkPad X31世代の若々しいCCFLが手に入ったわけです...

画面部分の分解は結構大変です。四方を爪に囲まれています。根気良く精密ドライバーなどで 外して行く他無いと思います。外すとこうなります: removed screen cover プロセッサが入っている下側は開けなくても外すことができるようです。

CCFLの交換は根気です。私はもう慣れたので30分もあれば交換できるようになりました。 私のもらったマシンではCCFLが割れてました。

ところが点かない

点きませんでした。ガーン。インバータからの電圧を測ると0になっています。

インバーターはこれ:inverterで、 C2(図中黄色丸)は電源入力につながってるのに両足にかかる電圧がおかしいことに気づきました。 パターンを追ってつながる先の白色のリボンケーブルには、無負荷時に12Vかかっているのに、 ここには3V前後しかかかってません。ちなみにこのリボンケーブルは電源OFF時でもACアダプタが 刺さっていれば12Vかかってるようなので気をつけてください(何に?

で、テスタで調べたらCP1(図中赤丸)の両足で導通してない感じなのがわかりました。 CP1には1.25Aと書いてあるので、電流の制限かなにかをする部品だと思います(たぶん)。 この部品の代替を持っていなかったので、とりあえず責任病巣CP1を外して、 両端に出ているパタンをショートさせました(ぉぃ

...と書くと迷いがなかったように見えますが、実際には消火用の水まで準備しての作業でした。 高圧がかかりますから本当に気をつけましょう。

ついた

以上の作業でバックライトも点灯するようになりました。 screen with backlight turned on

ちなみにこのマシンはN5200風のキーボードPTOS keyboard?を搭載した PTOSモデルなのです。珍しいだろー このマシンはPentium 120MHzと86互換音源(CanBe音源)を搭載 していて、これが復活したことでどこへでもDOSゲーを持ち運べるようになった!!かなり重いですが。