PC-9801RAを復活させる

ごみ捨て場に落ちていたPC-9801RA21(386 20MHz, コプロ付き)の電源を修理した。 また、ディスプレイがないので、一部のVGAディスプレイで映るような変換アダプタを作製した。

電源が入らない

拾ってきてとりあえず火を入れてみますが「ピポッ」音がしない。 電源が入った後の写真しかも電源LEDもつかない。 ハズレかな...と思いつつとりあえずケースを開けたものの、目立つ外傷(コンデンサ破裂等)が見当たらないので、電源の故障を疑うことに。

Webを検索すると、 PU463 SANKEN ELECTRIC [ucatv.ne.jp] というページを発見。 今回拾ったRAに入っている電源もまさにこれだ。 電源を開けて、このページに書いてあるコンデンサを確認した。埃のため多少見づらかったが、

の一連の小さな電解コンデンサがすべてダメになっていた(破裂はしていないが、液体が足に垂れていた)。 これらを交換したところ見事電源は入るように。

2009-01-29追記

PC-9801DAを手に入れたら、こちらも同様の不具合が出ていた。 上記5コンデンサの交換でこちらも直った。

ディスプレイがない

さて、どうやら電源は入って動作はしているようですが、ディスプレイがない。 ちなみにここまでの動作確認はディスプレイ無しでROM-BASICに入り、BEEPとFORループを回すことで行った (初期98にROM-BASICがあるからできる技だ。 最初にHow many files(0-15)?と聞かれるので、一回リターンキーを押してからでないとプログラムを入力できない)。

PC-9801のディスプレイは水平同期24.5kHzなので、普通のVGA用のディスプレイに単純に信号を入れても映らないはずだ。 が、試しにやってみることに。 作ったアダプタの写真 変換アダプタはD-Subのコネクタをハンダ付けして作った。 結線は以下の通り:

DA15(PC-98)-DE15HD(VGA)
1-1
2-6
3-2
4-7
5-3
6-8
8-5
12-10
14-13
15-14

PC-98側の1,2 3,4 5,6ピンはそれぞれ映像の信号なので、これらにつなぐ線として、 より線を使った。 おまじないみたいなものだが。

このPC-98-VGAディスプレイアダプタを使って、家にある液晶ディスプレイにつないだ結果が以下の通り。

EIZOのディスプレイはPC-9821Ra40のVGA出力からは正常に映像を受信しますが、24kHz系のPC-9801からは(同じ解像度でも)受け入れないようだ。 一方、HITACHIと書いてあるジャンク液晶はうまく表示してくれた。 単に警告を表示する機能がないだけかもしれないが。

というわけで今度はディスプレイを見ながらROM-BASICに入って、簡単なプログラムを動かした:

スクリーンショット

見事3色ともに動いていることが確認できた。 色ズレ等はありません。 今後のために、どのディスプレイがPC-9801で動いて、どれが動かないのかのデータベースが欲しいところ。

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