
Plat'homeが販売していたFKB8579-JIS は、日本語配列のコンパクトキーボードで、PS/2, Sun, ADBの各インターフェースに対応している。 キータッチを含め初期のHappy Hacking と似ていて、Happy Hackingからの差分は日本語配列になって方向キーがついたことで、使い方によっては若干便利になっている。 Happy Hacking風のサイズ感で日本語配列を実現しているので、最下段はかなり窮屈だ。 最近の環境で使うときの注意点として、手元環境(Windows 11)で何もしないでPS/2で接続すると、◆はいわゆるWindowsキーとしては動作していなかった。 なお、同じシリーズの商品で英語配列のものもあり、特に最下段に関してはこちらのほうが自然なキーの大きさになっていた。

このキーボードが対応しているPS/2, Sun, ADBはそれぞれ接続先のポート形状が異なり、マウスを接続するポートが必要だったりする。 物理的に端子形状を変え、マウス接続口を設けるため、キーボード側でケーブルを交換する仕組みになっている。 このケーブルを取り外し可能な部分を収納しておくための窪みがキーボード裏側にある。 この窪みに小さな蓋があり、この中に小さなスイッチでどのインターフェースを使うかは手動で選ぶようになっている。
裏面のラベルには、製造元:富士通コンポーネント株式会社
と書いてある。

キースイッチはメンブレン式で、キーキャップ形状は写真のように外すと白い台座が見えるものだった。
漂白
このキーボードはキーキャップがかなり黄色くなっていて、これを酸素系漂白剤で白くできるという話があったため、実際やってみた。 漂白前は以下の写真のような色で、かなりアンティーク感のある風合いに黄変していた。

詳しく理解できなかったが、プラスチックの黄変は化学反応が原因らしく、酸素系漂白剤に入れて紫外線を当てればもとに戻るらしい。 多くの事例では「ワイドハイターEX」を漂白剤として利用しているが、ここでは、私の自宅にその時あった「オキシクリーン」を使っている。


キートップを外し、なんとなく漂白剤に「酵素」と書いてあったので、今回の反応には関係ないだろうが酵素には最適温度があるだろうということでぬるま湯をビニール袋に投入、その中に飽和するまでオキシクリーンの粉を溶かし込んだ。 紫外線は、ビニール袋に入れて物干し竿に縛り付けておいておくことで日光に当てることで照射した。 冬だったのと忘れかけていたので、合計1ヶ月くらい放置されていたはずだ。 その間、2週間目くらいで一回だけオキシクリーンの追加を行っている。
もういいかなという雰囲気になったら、キーキャップを水洗いしてよく乾かし、元通りにはめ込んでいった。結果は…

結果、完全に白い状態に戻ったというわけではないうえ、多少白くなり方にキーごとのムラがあるものの、アンティーク感はかなり軽減された。 Fnなど、キートップの表記が黒かったのが灰色くらいになってしまったものもあった。 黄変した写真と漂白後の写真は撮影条件が全く同じではないので単純に比較ができなくなってしまっているが、キートップ以外の漂白していない部分との色の差である程度雰囲気はおわかりいただけるのではないだろうか。