HP rx5670のItanium2を交換

私のHP rx5670は4×Itanium2@1.0GHzだったのですが、 SGI Altix 3000を解体した際に 1300 MHzのItanium 2を4つ確保したので交換をし、無事動作させることに成功しました。

作業内容

  1. ファームウェアの最新版へのアップデート

    HPのサポート から最新のファームウェアをダウンロードし、アップデートします。 書いている時点(2010-03-06)では

    MP FWE.03.32
    BMC FW01.30
    EFI FW03.20
    System FW03.33

    が最新です。MPのSYSREVコマンドで確認してください。

    System FWの3.33へのアップデータがMP FWなどとセットに なっていて、MP FWを3系列にするためにはMP FW 2.29が必要で、MP FW 2.29への アップデートにはMP FW 2.26が必要だ、という罠があります。

    結論、MP FWは (2.10) → 2.26 → 2.29 → 統合アップデータで3.32へ といった風にアップデートしなければならないということです。 めんどくせー

  2. CPU交換

    Itanium2 and Power Pod元々ついていたプロセッサが SL6P7で、 新しいプロセッサがSL6XD となっております。Itanium 2はプロセッサモジュールと電源モジュール(Power Pod) がペアになっていて、写真右がプロセッサ、左が電源です。

    プロセッサの取り外しは簡単で、まず電源モジュールにつながっているケーブルを 外して、ヒートシンクを覆っている金属を取り外して、 ソケット横の6角形の固定ネジを180度回転させてアンロックすれば簡単にヒートシンク、 電源モジュールごとプロセッサを取り外すことができます。

    ソケットに戻す方が難しく、電源がヒートシンクから 外れなそうだったので、電源とプロセッサ、ヒートシンクを固定してからソケットに 入れました。このやり方だとピンが見えないうえ、ヒートシンクの重さで力が かかってしまうので、ピン曲げが非常に恐ろしいやり方ではありますが、 今回は4つとも問題なく固定することができました。最後に忘れずに電源モジュールの ケーブルを接続します。

    電源モジュールは、Altix 3000のものとHP rx5670のもので入力端子の形状が全く 異なっていました。Altix 3000の方が標準的な4ピンの接続で、 他社のサーバーシステムでも見たことのあるものでしたが、rx5670は 見たことのないコネクタを使っていました。仕方ないので、元からrx5670についていた 電源モジュールを新しいCPUと組み合わせていますが、現状問題は起きていないです。

    仮にコネクタが同じだったとしても、風の方向が縦横で異なり、ヒートシンクは 固定なようなので、古いものを使いまわした方が安全かと思います。

  3. 動作確認

    最初電源入れたときはType-02というメッセージがBMCから出てきて起動しなかった のですが、もう一回プロセッサを刺し直したらちゃんと動くようになりました。

remarks

SL6P7(1GHz)とSL6XD(1.3GHz)は大きさは同じ、 基板の上に載っているチップの色がSL6P7(1GHz)は茶色、SL6XD(1.3GHz)は緑色。

HP rx5670は適当なRegistered ECC PC-3200 DDR SDRAM 1GBytes のモジュールを追加して、PC-2100のものと混ぜても問題なく動作した。現在24GBytesで 空きスロットがない。

本当はAltix 3000も動態保存したかったが、200V電源なうえ、複数種のBrickを すべて保管するのは場所的に厳しい(結局1ラック全て保存することになる) のでバラしてしまった。ごめんなさい。